追悼:近藤郁夫先生〜『Kの世界』から、その「言葉」を偲んで〜

近藤さんには、1988年から10年近く京生研(京都府生活指導研究協議会)の代表としてお世話になった。
93年の全生研京都大会では現地実行委員会委員長もしていただいた。
機関誌『Kの世界』にも何度か投稿していただいた。
ここに、京生研に関わる言葉を収録・公開して、
その教育にかけられた情熱と、鋭敏なる知性と、軽やかなる感性とを、偲びたい。
≪「偲ぶ」とは国字としての読み。他の用例はない。だが、原語としては次の用例がある。
「朋友切切偲偲」(論語・子路)。「切切」は「ねんごろなさま」、「偲偲」は「善を励ましあうさま」という。≫
近藤さんを励ますことはもうできないが、
私たちはその姿を「偲び」、近藤さんからは、「切切」とした「善へ向けての励まし」の言葉を受けつづけたい。
そして、その人間性あふれる精神と共に生きたい。

「共生」とは今は亡き人と共に生きることでもあるだろう。
私たちは、京生研に寄せられた近藤さんの言葉と共に生きていく。

掲載する言葉は次のものである。

1993年全生研第35回(京都)大会 「現地実行委員長あいさつ」
1994年京生研機関誌『Kの世界』創刊号 「創刊にあたって」
1995年『Kの世界』第7号 「共感・共闘・共生のダイナミズム」
1997年『Kの世界』第13号・14号への 「お便り」
2007年『Kの世界』第50号特別記念号 「『生老病死』と生活指導」