現地実行委員長あいさつ   
           1993.8.1 全生研第35回全国大会(京都)

                           (大会ビデオから聞き書き)

 全国のみなさん、ようこそ第35回全生研京都大会にお集まりくださいました。私たち京都の実行委員会を代表いたしまして、全国の仲間のみなさんを歓迎いたします。ようこそお越しくださいました。
 京都は、京都大会と名づけていますが、しかし、この会場は滋賀県の石山というところにあります。この大会を準備していく過程において、これだけ意味のある、ねうちのある集会をしようということの、その会場を一つ探すだけでも大変な苦労をしてきました。
 集会の自由、言論の自由、表現の自由、討議討論の自由、これらはまさに人間の精神的自由の本質をなす最も大切な基本的人権の一つであるということを再認識させられました。
 さて、京都は歴史の都であります。そして、文化の都であります。芸術の都であります。わたくし事ですけれども、僕が愛する妻と恋をして、結婚したのも、この京都の町。また僕にとっては青春の街でもあります。そして、そんなことはどうでもいいことですが(会場笑い)、なによりも京都は古い歴史の街でありながら、たえず時代を先取りしてきた革新の街でもあります。この革新の街、革新の地で、われわれは学びの糸を、みずみずしい学びの糸を、この大会を通してぜひお互いに紡ぎあげていきたいと思います。
 われわれのこの現代は、あるいは社会は、干からびています。ともすれば私たち自身、子どもたちもそうですが私たち自身の心と知性も干からびていきます。カサカサになってはいけません。どうか、みずみずしいその感性をもった京都の実行委員会が重厚長大にみなさんを歓迎しています。 この大会が、そうしたみずみずしい学びの糸をお互いの努力で紡ぎあげていく、そういう大会になることを祈ってやみません。
  あらぐさのように手と手を結び  
   したたかに燃えよ(萌えよ)  
   学びのいのち

 ようこそお越しくださいました。歓迎いたします。